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生分解マルチをどう使い続けるか悩みます。

こんにちは、
ブログへのご訪問ありがとうございます。
にじのわファームの井上です。

農薬と化学肥料は使わず、
有機栽培で雑穀と野菜を育てています。
子どもも喜んで野菜を食べると好評です ^ ^

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昨日は晴天。夏日でした。

畑があっという間に乾燥。

数日は雨がない予報なので
このタイミングにトラクターとか
管理機で耕せます。

よかった、うれしい ^ ^

昨日は久しぶりに風が強くて
(冬ほどではありませんが)

畑のマルチが風でめくれて大変でした。。

マルチは畝を被覆している
黒いビニールのことです。

防草、保温、保湿といった目的で
使用されています。

私が使っているのは「生分解マルチ」

土の中で微生物によって
水と二酸化炭素に分解されて
畑にビニールが残らないマルチです。

通常のマルチは
使用後に剥がして回収、
産業廃棄物として廃棄します。

生分解マルチは
その回収作業の手間もないし
使用後は畑にすき込めば分解されるので
廃棄代もかかりません。

ビニール(プラスチック)廃棄量を減らせて
廃プラ処理工程における環境負荷も軽減できる

というSDGzな代物です。

ちなみに大規模農家さんだと
大量に使うので
年間に何百キロとかトンという単位になります。

私は、マルチをきれいに剥がしきれなかった場合に
畑にプラスチックが残ってしまうのを避けたいのと
回収して廃棄する手間をなくしたくて
生分解マルチを使用しています。

ただ、
生分解マルチを使っていて
良いことばかりではありません。

具体的には
・価格が高い(通常の約5倍)
・使用中も分解が進むので途中で剥がれる
・劣化するため保管期間が短い(1年以内に使用)

価格が高いのは
エコや回収・廃棄コストとのトレードオフかなと。

保管期間が短いのも
使用量をしっかり計算して購入すれば
ロスは減らせます。

一番厄介なのは
使用中も土の中で分解が進むので
栽培期間中にマルチが地際から剥がれてしまうことです。

写真のような状態です。

マルチをはって2ヶ月くらいで
土中部分が分解され地際部分がもろくなって
風が強い日に剥がれてしまいます。

そうなると
手作業でクワを使って土をかぶせ直すしかありません。

少しだったらちゃっちゃと直せるのでいいのですが
分解は同スピードで進むので
風が強い日は畑のあちこちで一斉に剥がれてしまい
大変な直し作業になるわけです。

昨日は1反以上の面積を直して
ほぼ一日がかりとなり、
他の作業に手がつけられませんでした。

これが2ヶ月後にまた来るのか。。

分解速度が遅いタイプを使っているのに
2ヶ月が限界か。。

この直す手間まで考えると
本当に高コストだなと。

分解の速度は
天候や気温、土質などの環境によって異なります。

静岡県磐田市は年間日照時間が
国内トップクラスの暖地なので
分解も速いんじゃないかな。

寒冷地なら直す手間が発生しないかもしれません。

畝の雑草対策にマルチは必須。
途中で剥がれてしまっては困る。
直す手間は勘弁してほしい。

そんなことを考えると
生分解マルチを使い続けるか
ちょっと悩んでしまいます。

作物によって使い分けるか。

葉物のような2ヶ月で収穫する作物は
生分解マルチで問題なし。

里芋のように途中で土寄せする作物は
初期生育時だけ防草できればいいので
生分解マルチでOK。

さつまいもも初期生育時の防草なので
生分解マルチでいけるなと。

剥がれたマルチを直す作業をしながら
そんなことを考えた一日でした。

今季の栽培で様子を見て
検討していこうと思います。

それでは
美味しくて立派な作物の収穫を目指して
今日も張り切って農作業に勤しみます!

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